高脂血症とは血液中に溶け込んでいる脂質(コレステロールや中性脂肪)
が異常に多くなっている状態です。
血液中にある脂質には
・ コレステロール
・ 中性脂肪
・ リン脂質
・ 遊離脂肪酸
がありますが、体に必要な量が溶け込んでいますが、
何らかの原因でコレステロールと中性脂肪が異常に増えると
高脂血症になります。
総コレステロール22mg/dl以上または
中性脂肪150mg/dl以上の場合
高脂血症と診断されます。
また、HDLコレステロールが40mg/dl以下の場合
低コレステロール血症と診断されます。
・HDLコレステロール(善玉コレステロール)
全身を循環するときに、細胞に余った脂質や血管内のコレステロールを
回収して肝臓に戻します。また、血管壁内などに蓄積したコレステロールを
除去する作用もあります。
・LDLコレステロール(悪玉コレステロール)
血液によって体内を循環し、細胞膜を構成したりホルモンを作る材料を
供給します。余ったものは肝臓に戻され再利用されますが、血液中に
LDLコレステロールが増えると血管内に蓄積し、動脈硬化の原因になります。
・過食 ・加齢
・運動不足 ・遺伝
・肥満
高脂血症状をそのまま放置しておくと、血管の壁にコレステロールがたまっていき、
動脈硬化を引き起こします。動脈硬化になると、日本人の死因第2位の心疾患、
第3位の脳卒中など生命にかかわる病気が発症します。
動脈硬化がある程度進んでしまうと、脂質のバランスを正常に戻しても、
血管に動脈硬化のあとが残ってしまうそうです。



コレステロールとは高脂血症や動脈硬化の原因になるので、
体によくないものだと思っている人が多いみたいですが、
コレステロールには生きていくためには欠かせない
働きがあります。
・ 細胞膜の構成成分となる
私たちの体は60兆個の細胞から作られているといわれますが、
毎日約1兆個の細胞が死んでいるそうです。
細胞を構成しているのはたんぱく質で、細胞膜を構成しているのが
コレステロールです。このコレステロールが不足すると細胞膜が弱くなり、
体内にウィルスなどが侵入すると感染しやすくなり、
細胞を守れなくなります。
・ ホルモンの材料になる
コレステロールは副腎から分泌されるステロイドホルモンの材料になります。
ステロイドホルモン
・ 副腎皮質ホルモンの働き
1.糖質やたんぱく質の代謝にかかわる。
2.炎症などを制御する。
3.ナトリウムを体内に保つ。
4.抗ストレス作用(コーチゾル)
5.血圧を制御する(アルドステロン)
・性ホルモン
男性は男性らしく、女性は女性らしくします。
・エネルギーの貯蔵庫
・皮下脂肪は、体内の熱が外に放出しないように断熱の働きがあります。
また、転んだときや何かとぶつかったときに、内臓が傷つかないように
クッションの働きをします。
・内蔵脂肪は、内臓の位置がずれないように内臓を固定する働きが
あります。
必要以上に中性脂肪が脂肪組織に蓄積すると肥満になります。
さらに、中性脂肪が肝臓にたまりすぎると脂肪肝を引き起こします。
・ 続発性高脂血症
病気や薬が原因で二次的に発症する高脂血症。
高脂血症の原因になる病気・・・糖尿病・甲状腺機能低下症
ネフローゼ症候群・慢性腎不全
高脂血症の原因になる薬・・・性ホルモン製剤・ステロイドホルモン剤
一部の降圧剤
・ 原発性高脂血症状
家族の中に高血圧の人がいて、遺伝的に高脂血症になりやすい体質
になっているために発症した高脂血症。
・ その他の高脂血症
生活習慣に何らかの問題があるために発症する高脂血症。主な原因は
・過食と肥満
・脂っこくてカロリーの高い食事
・お酒をたくさん飲む
